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プロジェクトストーリー

PROJECT story

  • 住宅建築プロジェクト
初担当現場、5か月の記録。-STORY3-
上棟当日、自分の段取りが現場を動かした日

こんにちは。工事課の日崎です。

前回は、着工前の約2か月間で経験した「見えない仕事」についてお話ししました。

現場確認や図面チェック、工程表の作成、発注、協力業者との打ち合わせなど、工事が始まる前から現場監督にはたくさんの準備があります。

その中で先輩から教えてもらった言葉が、

「施工管理は段取りが命。」

という言葉でした。

今回は、その言葉を実際の現場で強く実感した、上棟当日のことをお話しします。

 


 

■ 上棟に向けて、準備していたこと

今回の現場は、着工から約1か月後の6月に上棟を迎えました。

上棟とは、柱や梁などの構造材を組み上げ、建物の骨組みをつくる工程です。

上棟に向けて、木材の発注・確認、上棟日程の調整、大工さんとの打ち合わせ、クレーンの手配、資材搬入の確認、図面や金物の確認など、事前にさまざまな準備を進めてきました。

中でも、特に重要だと感じていたのがクレーンの手配です。

大工さんが現場に集まっていても、クレーンがなければ木材を吊り上げることができず、作業を進めることができません。

必要な人や資材を、必要なタイミングで揃える。

上棟を迎えるまでの準備を通して、「段取り」の重要性を改めて感じていました。

 


 

■「やってきた段取りで問題ないよ」

上棟前には天候も確認していました。

実は、当初予定していた上棟日は雨の予報でした。

工程通りに現場を進めることも大切です。

しかし、これから建物の柱や梁を組み上げる日に雨が降れば、住宅の大切な構造材を濡らすことになります。

そのため、上棟日を変更する判断をしました。

「予定通りに進めること」だけが施工管理ではありません。

現場の状況を見ながら、安全や品質を考えて判断することも、現場監督の大切な仕事なのだと学びました。

前日には、これまで準備してきた内容を確認しながら、先輩にも相談しました。

「やってきた段取りで問題ないよ。」

そう言ってもらえた時は、少し安心しました。

それでも、初めての上棟です。

本当に現場が問題なく動くのか、緊張と不安は残っていました。

 


 

■朝、現場に着くとすでに動き始めていた

上棟当日、私が現場に到着したのは午前9時00分頃でした。

天気は晴れ。

現場では、すでに作業が始まっていました。

大工さんは6人。

クレーンも動き、木材が次々と組み上げられていきます。

私の仕事は、図面通りに柱や梁が施工されているかを確認すること。

そして、危険な作業がないかを確認することでした。

現場に着いた時、すでに大工さんたちが動いているのを見て、

「本当に現場が動いている。」

と感じました。

その一方で、

「何か問題が起きたらどうしよう」

という不安もありました。

事務所に戻ってからも、現場から電話が来ないかと、終日どこか落ち着かない気持ちが続いていました。

 


 

■自分が準備したものが、現場で使われていた

上棟前には、大工さんが作業中に落下しないようにする墜落防止ネットについて、施工図を書いて渡していました。

そして上棟当日、現場を見ると、その図面通りに墜落防止ネットが施工されていました。

自分が事前に確認し、準備してきたことが、実際の現場につながっている。

そのことを目の前で見たことで、これまでとは少し違う感覚がありました。

また、大工さんとは現場の仕上がりに2.5mm影響するような細かな納まりについても打ち合わせをしました。

図面を確認しながら、実際の現場でどう施工するかを考える。

現場監督は、ただ作業を見ているだけではありません。

図面と現場を照らし合わせながら、一つひとつ確認していく仕事なのだと実感しました。

 


 

■朝は基礎、夕方には家の形が見えていた

上棟が進むにつれて、少しずつ現場の景色が変わっていきました。

朝は基礎しか見えていなかった現場に、柱が立ち、梁が組まれていく。

そして夕方には、家の形が見えていました。

その日の仕事を終えた時に最初に感じたのは、

「とりあえず一日が無事に終わってよかった。」

という安心感でした。

 


 

■段取りが、現場と職人さんを支えている

上棟を経験して、施工管理という仕事について、少しずつ分かってきたことがあります。

現場監督は、自分自身が作業をする仕事ではありません。

職人さんが仕事に集中できる環境をつくり、人が動きやすい状態を整える仕事です。

そのためには、図面を確認し、必要なものを準備し、工程を考え、事前にできることを一つずつ進めておく必要があります。

着工前に準備していたことが、上棟当日の現場につながっていました。

そして、自分がしてきた段取りがどの工程につながっているのかが少しずつ分かるようになり、「自分が現場を動かしている」という実感も生まれてきました。

もちろん、まだ分からないことはたくさんあります。

それでも、一つの現場を経験する中で、少しずつ現場監督としての責任を感じられるようになってきました。

段取りが、現場と職人さんを支えている。

上棟の日は、そのことを実感できた一日でした。

 


 

「予定どおり」だけではいかない現場

上棟を終え、現場は次の工程へと進んでいきます。
自分が準備してきた段取りが、職人さんの動きや現場の進行につながっていることを実感し、少しずつ「自分がこの現場を担当している」という責任感も強くなっていきました。

しかし、現場が進んでいくと、どれだけ事前に準備をしていても、予定どおりにいかないことがあります。

そんな時、現場監督はどう対応するのか。

次回は、実際の現場で起きた「予定外の出来事」と、私がその時どのように対応したのかをお伝えします。

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