プロジェクトストーリー
PROJECT story

- 住宅建築プロジェクト
着工前、想像以上に多かった「見えない仕事」
こんにちは。工事課の日崎です。
前回は、入社1年目の3月に初めて担当現場を任された時の気持ちについてお話ししました。
担当が決まった時は嬉しさもありましたが、「本当に自分が担当するんだ」という実感があまり湧いていませんでした。
しかし、着工までの約2か月間でその気持ちは少しずつ変わっていきます。
住宅づくりは、工事が始まってからが本番だと思っていました。
でも実際は違いました。
でも実際に担当を持って分かったのは、
現場監督の仕事は、着工前から始まっていたのです。
■ 最初に行ったのは「現場を知ること」
担当が決まって最初に行った仕事は、現場確認(現調)でした。
境界杭の有無、敷地や空中越境の状況、工事車両の駐車スペース、電線の高さ、周辺道路の損耗状況など、現場全体を細かく確認していきます。
中でも印象に残っているのが、道路の損耗状況を写真で記録することでした。
最初は「なぜ道路まで確認するのだろう」と思いました。
しかし、工事が始まれば多くの車両が現場へ出入りします。
着工前の状態を記録しておくことで、「工事で道路が傷んだのではないか」といった近隣トラブルを防ぐことにつながると教わりました。
家を建てることだけが現場監督の仕事ではない。
安心して工事を進められる環境を整えることも、大切な役割なのだと知りました。
■想像以上に多かった「見えない仕事」
現調が終わると、次々にやるべきことが出てきました。
図面のチェック、設計担当との打ち合わせ、工程表の作成、建物位置や基礎高さの確認、地鎮祭の準備、近隣へのご挨拶、最終図面の受け取り、協力業者への見積依頼や発注、大工さんとの打ち合わせ……。
一つ終わると、また次の準備。
想像していた以上に「工事が始まる前の仕事」が多く、最初は何から手を付ければいいのか分からなくなることもありました。
特に驚いたのが、実行予算表の作成です。
入社1年目の頃から先輩に教わっていましたが、家を建て始める前に、その現場で必要となる費用を一つひとつ算出する作業があることを知った時は驚きました。
各工事にかかる金額の大きさを目の当たりにし、「一つの発注ミスが現場全体に影響する」という責任の重さも実感しました。
■心配性だからこそ、確認を重ねた
私はもともと心配性な性格です。
今回の現場でも、発注書は何度も確認しました。
発注前はもちろん、発注が終わった後も、「漏れはないだろうか」「数量は間違っていないだろうか」と何度も見返していました。
そんな私に、メンターの先輩がかけてくれた言葉があります。
「施工管理は段取りが命。着工前の発注と段取りができていれば、工事は進んでいく。だから、ここが特に大切なんだよ。」
その言葉どおり、分からないことがあれば一緒に図面を確認し、発注内容を見てもらい、現場も一緒に回り、工程の相談にも乗ってもらいました。
一人で抱え込むのではなく、周りに相談しながら準備を進めることも、現場監督として大切な仕事なのだと学びました。
■「頼むね。」の一言が教えてくれた責任
地鎮祭の日、お施主様にご挨拶をした時のことも印象に残っています。
優しく話を聞いてくださり、最後に
「頼むね。」
と声を掛けていただきました。
その一言で、「この家づくりを任されている」という責任を改めて感じました。
それまでは「工事を進めるための準備」という意識が強かったのですが、お施主様の言葉を聞いてからは、「安心して家づくりを任せてもらうための準備」なのだと思うようになりました。
■準備が、自信につながる
着工当日の朝は、もちろん緊張していました。
でも、不思議と大きな不安はありませんでした。
分からないことは先輩に相談し、一つずつ確認を重ねてきたからです。
そして、「自分が準備してきた段取りで現場が動き始める」という期待もありました。
着工前の2か月間を振り返ると、施工管理とは「職人さんがスムーズに工事を進められる土台をつくる仕事」なのだと感じます。
工事が始まってから現場を管理するだけではありません。
着工前にどれだけ準備を積み重ねられるかが、現場全体の品質や工程につながっていきます。
だからこそ、メンターから教わった
「施工管理は段取りが命。」
という言葉の意味を、着工の日に初めて理解することができました。
■現場監督って、着工前に何をしているの?
工事が始まる前、現場監督はさまざまな準備を進めています。
・図面の確認
・現地状況の確認
・工程表の作成・確認
・資材や協力業者の手配
・協力業者との打ち合わせ
・実行予算表の作成
これらの「見えない仕事」があるからこそ、職人さんが円滑に工事を進めることができ、お客様の理想の住まいづくりにつながっていきます。
■ 上棟へ向かって
第3回 上棟当日、自分の段取りが現場を動かした日
着工を迎え、いよいよ現場が本格的に動き始めます。
朝は基礎だけだった現場が、一日の終わりには家の骨組みが姿を現す上棟の日。
そこで私は、「施工管理は段取りが命」という言葉の意味を、改めて実感することになりました。







